たまタマtamaぶろぐ

システムエンジニアとして頑張るガール。気になったことや備忘録などを掲載していきます。

データセンターの見どころ!

インフラエンジニアという職業上、データセンターに行く機会があります。

(今の会社は執務室でサーバが動いてるけど…)

大きなデータセンターは楽しいですよ!という記事です。

 

初めてデータセンターに行って、それまでリモートで接続していたサーバ等の実機を見たとき、

あぁ、君たちこんなところにいたんだね!!!

と、ペンフレンドに会ったような気分になったことがある人も多いはず…!

 

データセンターの見どころ1 

まずは、配置ですね!データセンターの電力消費ってものすごいんですよ。サーバを動かすための安定的な電力はもちろん、熱に弱いサーバを空調で冷やす電力も莫大です。

 

配置に電力を抑えるための工夫があります。

データセンターに格納されるサーバは、一列の排気/吸気が同一の方向に配置されています。サーバ内で温まった空気を同一の通路に排気することにより、その通路(ホットアイル)を集中的に冷やせば良いことになります。

これがバラバラだと、部屋全体を冷やす必要が発生し、とても効率的とは言えません。

 

また、データセンターそのものの配置を工夫している企業もあります。

さくらのクラウドを提供するさくらインターネットでは、北海道石狩市にデータセンターを置くことにより、北海道の冷たい外気を冷房として活用しています。

去年は石狩でも32度を超える日があったようですね…。まあ、関東の気温と比べたら低いとは思いますが。

石狩データセンター|さくらインターネット 

 

 

データセンターの見どころ2

続いては、災害対策です。

か、火災だ…!放水だ!泡だ! ってすると、サーバは一撃で壊れます。だって精密機械ですから。

では、火が発生したときどうするのか?

火がファイアー!する(燃え上がる)には酸素が必要です。多くのデータセンターではその酸素を断ち切る事によって消火活動をします。

具体的には、引火しない気体(ハロン二酸化炭素、窒素等)で部屋を満たします。もちろんその前に人間は退避済みです。

ただ、以下のような事例もあるとのことなので驚き…!

 

続いてはこのところ頻発している地震に対する対策。これはデータセンターの内部的な対策はもちろん、立地を決める段階から対策は始まっています。

見どころという観点からは少し外れてしまうかもしれませんが、データセンターのある地域の地盤について調べてみるといろいろなことがわかるかもしれません。

北海道は大地震が(比較的)起きにくい(昨年はありましたが)と言われている地域で、西日本・東日本(東京)・北海道とデータセンターを冗長化させている企業が多いように見受けられます。物理的な距離を取ることにより、安全性が高まります。

中でも、空港もあり利便性の高い札幌にデータセンターを置く企業は多いようですSoftBankTOSHIBA等々)。上でも触れましたが、涼しい気候が活用できるのはメリットとしても大きいですね。

 

データセンターの見どころ3

 最後は配線です。

 配線ってデータセンターにおいてはすごく重要で、間違って引っこ抜いたら大変なことになります。知り合いに足を引っ掛けて引っこ抜いた方がいます。気をつけましょうね。くわばらくわばら。

サーバラックの中は配線でいっぱい。ネットワークの流れを目で見る事ができる素敵な場所です。ネットワーク設計図がハードに落とし込まれているので、構成の理解にも役立ちます。

データセンターのフロアは、高床式になっており、ラックとラックを結ぶ配線は床の下を通っています。あちこちにある側溝のようなものから、床下を配線が通っているのが見えると思います。

そのため、女性はヒールのある靴で作業しないようにしましょう。ヒールが溝にハマります。男性からはアドバイスしようがないところではあるので、初めてデータセンターに行ったとき、私はヒールを痛めました。